経営者自身の価値観や夢を明確にすることが、経営の第一歩

未分類

終身雇用が崩壊し、社会情勢が目まぐるしく変化する中、自らの働き方を変えるために副業や独立等を意識する方も増えているのではないでしょうか?また、小規模事業者の方をはじめ、アトツギとして事業にジョインした方で、この先どのように事業を進めていくべきか迷われる方も多いと思います。

事業を始める時に、何から手をつけるといいのか?に対して、私の経験上しっかりと自己理解が出来ていること、芯から来る自分のビジョンがあること。そして、それが、事業を行う理由や思いと一致していることが明確化できていることが大事であると思います。

ということで、こちらの記事では【経営者自身の価値観や夢を明確にすることが、経営の第一歩】という考えをお伝えしていきたいなと思います。

首尾一貫のある芯の通った自身の価値観が伸びる事業の土台となる経営理念を作る

創業が古く、結果を残し続けている会社には必ずといっていい程存在しているものがあります。それが、企業理念や経営理念です。ミッションやビジョン、バリュー、クレドと言うこともあります。

会社として、大きいから企業理念や事業理念、経営理念があるのではないか?と思うかもしれませんが、私は様々な会社の状況を見てきて逆だと感じています。企業理念、経営理念があるからこそ、力強く大きく成長してきたのだと。

ですので、経営理念と聞いて、そんなものあってもなくても関係ないと思っているなら、様々な会社を是非見てみてください。伸びている会社や従業員がイキイキと働いている会社は間違いなく経営理念が存在しています。対して、中途半端な経営スタイルで、従業員がすぐに辞めてしまったり、雰囲気のよくない会社は経営理念がない場合が多いです。

そして、この経営理念は何か?というと、創業者が作った言葉や、創業者の思いが反映されていることが多いです。

有名なものでは、次のような理念があります。

ソニー株式会社
Purpose(存在意義)
クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。
Values(価値観)
夢と好奇心:夢と好奇心から、未来を拓く。
多様性:多様な人、異なる視点がより良いものをつくる。
高潔さと誠実さ:倫理的で責任ある行動により、ソニーブランドへの信頼に応える。
持続可能性:規律ある事業活動で、ステークホルダーへの責任を果たす。
(ソニーグループ『Sony's Purpose & Values』より引用)

パナソニック株式会社
経営理念
綱領
産業人たるの本分に徹し社会生活の改善と向上を図り
世界文化の進展に寄与せんことを期す

ブランドスローガン
A Better Life, A Better World
私たちパナソニックは、より良いくらしを創造し、
世界中の人々のしあわせと、社会の発展、そして
地球の未来に貢献しつづけることをお約束します。
(パナソニック株式会社『ブランドスローガン・経営理念』より引用)

ソフトバンクグループ
情報革命で人々を幸せに
(ソフトバンクグループ『理念・ビジョン・戦略 経営理念』より引用)

また、リクルートという会社は現在、ビジョンとして【Follow Your Heart】、ミッションとして【まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。】を掲げておられますが、創業者である江副 浩正氏の旧社訓【「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」】を大切にしている社員も多いと聞きます。時代の変化と共に、創業から言葉が少しずつ変わる場合もあるかもしれませんが、会社として大事にするコアな考え方は普遍的ですよね。

繰り返しになりますが、この理念のコアな言葉や考え方を作ったのは、創業者であることが多いです。もしくは、大きな改革を起こすことを目的としたアトツギ経営者などが作り直すこともあります。

では、創業者や既存組織を改革する経営者はどのようにこの理念を作るのでしょうか?それは、自身の価値観や自身の夢をベースに作られていることがほとんどです。

経営者の価値観が中途半端であったり不透明な状態では会社の経営理念は中途半端なものになる

個人事業主であっても、アトツギであっても、創業者であっても、あなた自身の価値観が自分で分かっていなかったり、人生の目的や目標があやふやな状態では、首尾一貫性のある軸の通った経営理念やビジョンを作ることはできません。

仮になんとなくで経営理念を作ったとしても、借り物の言葉や考え方になってしまい、芯がないものになります。

形としては、それでいいかもしれませんが、経営というものは表面だけではなく、経営理念から会社の雰囲気、働くひとの雰囲気、商品、広告に至るまで首尾一貫していなければ、今の時代を戦っていくことはとても難しいですそして、何より経営をしていく中で、道に迷った時何を軸にして判断をすればいいのか分からなくなり会社の存在そのものが中途半端なものになってしまうことも考えられます。

そのため、軸のしっかりした経営理念を作りたいところですが、その前に明確にしなければならないのが、経営者自身の価値観や軸、目標を自身が納得するまでしっかり作り込みことが大事です。

死ぬ物狂いで自身の価値観や夢を明確にしよう

自身の価値観や、人生の目的、目標は、日々何気なく過ごしながらふわっと考えがまとまるものではありません。死にものぐるいで、自身としっかり向き合い、内省を繰り返す、なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?を繰り返し、自身でしっかりと説明ができる状態まで持っていくしかありません。

気をつけなければならないのは、無意識的な自我や価値観は、自分自身では当たり前すぎて疑問に感じることがない可能性が高いということです。

自身と向き合う方法は、色々な手法があるので、自ら情報を取りに行ってもらいたいですが、おすすめな方法は

  • 様々な自己分析ツールを使う(結果と、結果に対してどう感じるかが大事です)
  • ノートに自身の考え方や思いを書く(朝一がおすすめです)
  • キャリアコンサルタントやコーチングに相談する(心理学を駆使した質問に答えることで自然と内省され新しい自身の価値観と出会えます)

です。

この中で、私が個人的におすすめなのはキャリアコンサルタントやコーチングに相談をすることです。特に、内省がなれていない方やセルフで行ったことがない方は、専門家の力を借りるべきです。

何度か、内省トレーニングが出来てくると、自分自身で自身に問いかけながら内省をすることができるようになるので、最初は人の力を借りましょう。経営者の素質が高い人程、人の力をうまく使うことに長けています。このあたりは必要コストとして是非とも検討してみてください。

副業・独立・アトツギどのケースであっても、まずは自分軸や価値観を明確に、自分が大切な要素を会社経営の軸にしよう

副業や独立といったキャリアチェンジ、またアトツギで事業を継承されると、何のために自分が経営をしているのか分からなくなったり、そもそもどんな事業を展開していけばいいのか分からなくなることがあります。

そんな時に、大切になるのが、諸先輩企業や大企業が大切にしている経営理念です。そして、この経営理念を決めるのは、経営者自身です。

だからこそ、経営者は自分自身の価値観やあり方、目標を明確にしていなければなりません。もちろん、お金を稼ぐためということも大事なモチベーションの一つです。ですが、事業が少し大きくなってきた時、人のちからを借りる時、雇用する時など、必ずぶち当たる問題でもあります。

なので、経営の一歩目として、経営者自身の価値観や夢を明確にすることをまずは重きを起き、是非時間をかけてでも自身が納得する言葉、価値観を作り込んでみてください。

最後に、リンカーンの言葉を送ります。

「木を切るために6時間もらったら、斧を研ぐのに4時間、切るのに2時間使う」

リンカーン名言

切れ味のいい経営者の自己概念、価値観。そして、経営理念になるよう、是非最初に時間をかけてみてください。

それでは!

オルクキャリア濱本

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP